麻原彰晃の誕生

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

麻原彰晃の誕生 (文春新書)

オウム事件華やかなりし頃、『月刊現代』で短期連載していたルポを元にした書籍です。
当時、なかなか本にならないなあと思っていたのですが、今になってようやくといった感じ。
麻原の生い立ちを丹念に調べていてとても興味深いのですが、中で出てくる証言なり、それを取り上げる著者の筆致が、麻原に対して否定的によりすぎな気がします。
麻原という人物を、俗物として過度に矮小化しているというか。
でも、「オウムはヨガサークルのまま終わればよかった」という意見は、僕もまったく同意見です。